粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

エアロゾル,煙霧質,煙霧体

aerosol

 ガス中に固体状もしくは液体状の微粒子が比較的安定に浮遊する分散系をエアロゾルといい,燃焼,化学反応,蒸気の冷却による凝縮,液体や徴粉体の分散など,いろいろな過程で生成される。エアロゾルの性質,すなわち,粒子径分布,濃度および化学組成の時間および場所による変化は,多くの因子に支配されるために複雑で,粒子径,性状,濃度およびそれらの空間分布に最も大きく依存する。たとえば,粒子径が約 0.1 µm以下の超微粒子では,粒子の活発なブラウン運動により拡散沈着が生じ,1 µm以上の粒子では,ブラウン運動に代わって重力沈降および慣性が粒子の運動を支配して沈着するようになる。いずれの沈着も,乱流場では乱流によりいっそう促進される。一方,粒子は粒子同士の衝突凝集および雰囲気中の蒸気の凝縮により成長する。

→ 粉塵ミストスモッグCNCエアロゾル粒子 固気分散系,,凝縮成長

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/6/11

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