粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

平均圧密比

average consolidation ratio

 ケーク全体の圧密の進行程度を表わす値。圧搾装置や圧密試験機などで原料を圧密すると,ケーク厚さ $L$ は,初期値 $L_{1}$ から最終平衡値 $L_{\infty}$ まで減少する。ケーク全体の圧密の進行程度は, $$ \frac{L_{1}-L}{L_{1}-L_{\infty}} $$ で表わすことができ,これを平均圧密比といい,単に圧密比と呼ばれることもある。
 一定荷重を作用させて圧密する場合,ある平均圧密比に達するのに要する圧密時間は,ケーク中の固体体積の 2 乗に比例して増加し,また排水面積の 2 乗に比例して減少する。もともと,土質力学の分野で地盤の圧密現象の解析に用いられてきた値であるが,圧搾操作の解析にも利用されている。

→  圧密期間

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/06/25

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