粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

粉砕仕事法則

law of comminution energy

 粉砕による砕料粒子径の変化と使われた仕事量との関係を表わす諸法則。粉砕エネルギー則も同じ内容である。一般的には使われたエネルギー $E$ あるいは粉砕時間(エネルギーが粉砕時間に比例するとして)による砕料粒子径 $x$ の変化を次式で表わすことが多い。 $$ \mathrm{d}E = -cx^{-n}\mathrm{d}x $$  この式で $n=1$ とするとキックの法則,$n=2$ とするとリッティンガーの法則になり,$n=1.5$ とするとボンドの粉砕理論になる。さらに $n$ の値は砕料の種類によって変化するとしたのがホルメスの粉砕理論である。少し広義の内容では,仕事量と砕成物の比表面積の関係,粒子径分布の変化,粒子一個あるいは単位質量の破砕,粉砕に要するエネルギーの粒子径による変化なども含む。

→  キックの法則リッティンガーの法則ボンドの粉砕理論ホルメスの粉砕理論粉砕仕事破壊エネルギー

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/06/15

【広告】

  • 粉体工学用語辞典の一部の頁で,数式を表示するためにMathJaxを利用しています。
  • 数式がうまく表示されない場合は:
    • JavaScriptを有効にして下さい。
    • ブラウザを変更すると見えるようになる場合があります。
    • ブラウザに依っては数式を右クリックすることで「設定」メニューを呼び出せる場合があります。「Math Settings」→「Math Renderer」から別の設定を試してみて下さい。