粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

面内ふるい,面内篩

flat screen

 原理的には,網面の振動の遠心効果の鉛直方向成分が小さいふるい分け機械をいう。一般には,網面は水平かせいぜい数度までの傾きで,水平直線往復運動または水平円運動をする機構である。網面上の粒子に加わる(水平方向の)遠心力が摩擦力と等しくなる回転速度(限界回転速度という)よりも大きい回転速度で運動させる。水平円運動の場合,網と粉体との摩擦係数を $\mu$ [-],回転半径 $R$ [m],重力加速度 $g$ [m s-2]とすると,限界回転速度 $N$ [s-1](または [rpm])は, $$ N = \frac{1}{2\pi}\sqrt{\frac{g\mu}{R}} $$ または, $$ N\mathrm{/(rpm)} = \frac{60~\mathrm{s/min.}}{2\pi}\sqrt{\frac{(g\mathrm{/(g~s^{-1}}))(\mu\mathrm{/-})}{R\mathrm{/m}}} $$ となり,これ以上の回転速度なら粒子と網の相対運動が生じる。

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執筆者:粉体工学用語辞典
編集:松山達(創価大学)
更新日:2021/06/16

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