粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

バーチャルインパクター

virtual impactor

 従来のインパクターでは含塵気流をノズルから捕集板に衝突させて粒子を分離する構造であるが,粒子捕集板がなく弱く吸引捕集する形式のインパクターをいう。粒子の再飛散を少なくすることが可能で,捕集部の吸引割合は入口流量の 10 % 以下程度が望ましい。粒子径が小さい場合は,湿式サイクロンと同じく粗粉中には流量比の割合だけ細粉が混入することになるため,クリーンエアー方式による改良法がある。一般のインパクターよりも部分分離効率曲線の傾きは小さくなるが,再飛散の生じやすい粒子の捕集に適している。

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/07/20

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