粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

トナー

toner

 トナーとは,複写機や LBP(Laser Beam Printer)などの電子写真技術における現像剤のことであり,静電潜像を可視化するために用いられる着色微粒子。普通,負あるいは正に帯電しており,数 µm から 20 µm 程度の粒子径を有する。バインダー樹脂,着色剤,帯電制御剤および流動調整剤などから構成される。現像方式としては,乾式,湿式があり,各々一成分系と二成分系に分類される。二成分系は,トナーとキャリヤー両方を使う場合であり,一成分系は,トナー粒子のみを使用するタイプである。色材として,黒色トナーの場合にはカーボンブラックやマグネタイトが,また,カラートナーには,色調,光学特性,電気特性,レオロジー特性などの要求に応じられる各種の染料が選択される。

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/07/16

【広告】