粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

チューブミル

tube mill

 円筒状のミルに,ボール,ペブルなどの粉砕媒体を 10 〜 20 % 充塡し,それを回転させて粉砕を行う広い意味のボールミルのうち,連続粉砕を目的として径に対して長さを長くとった粉砕機をいう。基本的な構造と粉砕機構はボールミルと同じであるが,特に特徴とするところは軸方向への粒子の移動であって,この点は粒子の排出機構によって大きく影響され,溢流型の排出機構の場合は粉体表面は一定の高さで流れるが,多孔板型(グレートタイプ)あるいは周辺排出型の場合は出口に向かって被粉砕物粉体のレベルは低下し,したがって粒子の流動速度も変化する。またこの被粉砕物の,軸方向の移動にともなう粒子内での混合作用も,粒子のミル内滞留時間を決めるために重要である。またチユーブミルは軸方向で二つないし三つの部屋に区切り,多重ミルとすることが多い。

→  ボールミルコンパ―トメントミル

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/08/01

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