粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

反発

repulsion, rebound, bounce

 反発または衝突と呼ばれる現象は,相対運動をしている二つの物体(粉体工学では粒子と壁面,粒子と粒子の反発が問題となる)がきわめて短い時間の間だけ接触し,ほとんど瞬間的に力を及ぼしあって離れる現象のことである。粒子と壁面の反発においては,壁面粗さ粒子形状に起因する反発の不規則性(不規則反発)が重要になる場合がある。ニュートンの運動方程式に基づいて反発前後の運動変化を計算することができるが,その計算法には二つの種類がある。その一つは運動方程式の積分形式に基づく方法で,粒子を剛体と仮定し,反発係数摩擦係数の助けを借りて反発前後の速度変化を計算するものである。この方法は通常ハードスフィヤーモデルと呼ばれている。他の一つはソフトフィヤーモデルと呼ばれ,粒子の変形をも考慮しながら逐一運動方程式を解き,接触時の粒子運動が逐一求められる。

→  ソフトスフィヤーモデルハードスフィヤーモデル

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/07/21

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