回転座標系で粒子の運動を表わすとき,加速度項から得られる見掛けの力。粒子の運動方程式を回転座標系に変換すると二つの見掛けの力が現われる。一つは遠心力であり,もう一つがコリオリの力である。コリオリの力は,粒子の質量を $m$,回転座標系からみた速度ベクトルを $\boldsymbol{v}$,角速度テンソルを $\boldsymbol{\omega}$ とするとき,$2m \boldsymbol{v} \times \boldsymbol{\omega}$ と表わされる。
 この力を利用して,粉体やスラリーの質量流量を計測するオンライン機器が開発され,実用されている。
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コリオリ力式流量計
      
        執筆者:粉体工学用語辞典
        更新日:2021/06/25