粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

気流乾燥,気流乾燥装置,フラッシュ乾燥

pneumatic conveying drying, pneumatic conveying dryer

 気流乾燥とは垂直管内の高温気流中に湿り粉粒体材料を供給し,これを分散浮遊させて熱風とともに飛行させる間(0.5 ~ 7 秒間)に急速乾燥させる乾燥法である。材料が気流中で分散状態にあるため,限界含水率はきわめて小さく,また並流操作であるため 400 ~ 600 ℃ の高温熱風の使用が可能となり,そのため熱効率が高い。気流乾燥装置は,通常粉粒体材料の連続乾燥に使用されるが,スラリー状材料,ペースト状材料にも適用でき,粉粒体の製品が得られる。湿潤時の材料の凝集性によっては直接投入したり,分散機あるいは解砕機を使用する。やや凝集性の材料には分散機が使用される。粉砕を必要とする場合,スラリー状材料を分散供給する場合は,特に解砕機が必要である。伝熱容量係数は 2000 ~ 5000 W K-1 m-3 と大きい。

→ 乾燥装置

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/8/30

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