粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

ろ布,濾布

filter cloth

ろ過作用によって固体粒子を流体から分離する操作において使用されるろ材としての布のことで,木綿,羊毛,合成繊維あるいはガラス繊維など各種の材質が対象によって使い分けられる。また湿式用(ろ過)と乾式用(集塵)とがあり,若干その特徴も異なる。ろ布は大別して織布と不織布とあり,後者はフェルトが主で,近年ニードルフェルトに各種の表面加工をしたものが開発されており,利用範囲を拡大している。乾式のろ過集塵用ろ布のうち,繊維を織ってつくられる織布はバグフィルターに多く用いられ,その厚さは 1 m2 当たりのグラム数で表わされる。振動払い落とし形式以外のバグフィルターには,最近はろ過速度を大きくとれる不織布が採用されることが多くなっている。

→ 織布

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/6/14

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