粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

ろ紙,濾紙

filter paper

 気体や液体中に懸濁している固形物をろ過分離(濾過分離)するために使う多孔質の紙である。化学分析で沈殿物のろ別(濾別)のために用いられていたが,最近では他の各種の分野で用いられ,紙以外のろ材も用途に応じて開発されている。  

 化学分析用ろ紙は JIS P 3801 に定性用,定量用の各4種類が規格化されており,主としてセルロースからできている。同じくろ紙と名づけられている製品の中には,活性炭や化学繊維などとの複合材や,合成樹脂やガラス,シリカなどの無機材料を用いた製品もある。特にエアロゾル捕集用のガラス繊維や特殊メンブレンフィルターは高性能ろ紙フィルターと呼ばれ,ヘパフィルターと略称される。

→  HEPAフィルターULPAフィルター

【参考文献】
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/05/24

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