粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

粒子設計

particulate design

 粒子の機能化を目的として,粒子の形状表面特性,結晶性などを改変することの総称で,表面改質粒子複合化などもこれに含まれる。この言葉が用いられるようになった 1985 年頃には,“機能性付与および操作性改良を目的とした粉体改良に関する技術とその応用”(船越)と定義され,その後 “粉体操作の信頼性(安定性)と効率化,粉体製品の機能の向上と保証のため粒子物性の最適化設計”(川島)とより具現化された。最終製品が粉粒体である場合はもとより,そのプロセスにおいて粉体を取り扱う多くの産業分野において,粒子を設計する意義の認識が高まり学術用語として定着しつつある。特に医薬品産業においては,用いる粒子の種類と求められる機能の多様性からこの傾向が強い。なお,particle でなく,particulate とするのは液中に分散する微粒子などをも包括することを意味する。

→  表面改質粒子複合化

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/8/12

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