粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

遊星型粉砕機,ハイスウィングボールミル

satellite mill, planetary mill

 砕料とともに媒体ボールを装填した容器が自転しながら公転する機構によって,媒体同士ならびに媒体—容器内壁間の衝突により砕料に機械的エネルギーが加えられて砕料粒子が微細化する原理の粉砕機。容器回転型の媒体ミルでは最も大きな,重力加速度の 150 倍以上の遠心加速度が作用するものもあり,粉砕速度がきわめて大きい。遊星型粉砕機は 20 世紀半ばより使用されており,回分式のものだけでなく,連続式のものもみられるが,ほとんどが小型機で,回転軸が水平と垂直の両タイプがある。場合によっては容器内の雰囲気を真空にしたり,粉砕時の発熱に加え容器を積極的に加熱して,単なる粉砕のみでなく,固体材料のメカノケミカル反応を目的として利用される場合もある。

→ 粉砕機微粉砕機

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/9/6

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