粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

ヤング率

Young's modulus

 応力—ひずみ線図の勾配。断面積が一定で真っ直ぐな棒を長さ方向に引張るとその方向に伸び,圧縮すると縮む。この伸びまたは縮みの大きさは,力が一定なら棒の長さに比例し,棒の長さが一定なら力に比例する。すなわち棒の単位長さ当たりの伸びあるいは縮みは単位断面積に加えた力,応力に比例する。この比例定数がヤング率 [Pa] である。ヤング率には割線ヤング率と接線ヤング率があって,たとえば,岩石などの応力—ひずみ線図が直線とならない場合,応力—ひずみ曲線上の各点で勾配すなわちヤング率が異なる。この場合,原点とある特定の値の応力またはひずみの点の間の平均勾配を割線ヤング率といい,応力—ひずみ曲線上の特定の点でひいた接線の勾配を接線ヤング率という。一般には割線ヤング率のほうがよく用いられる。

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/9/7

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