粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

閉回路粉砕

closed-circuit grinding

 閉回路粉砕は,粉砕機分級機が組み合わされた粉砕方式である。すなわち,原料が粉砕機に供給され,一定時間粉砕機に滞留したあと,出口から排出された砕製品が分級機に送られて,一定粒子径以下と以上に分けられ,微粉は回収される一方で,粗粉は粉砕機に戻され,再び原料と混合させて粉砕される方式をいう。連続式粉砕方式の一つであり,製品は分級機から排出されて微粉となる。分級機前置き型や後置き型など,粉砕機との組み合わせにより種々の形式が考えられている。閉回路粉砕は開回路粉砕(分級機なしの粉砕方式)に比べて種々の利点がある。たとえば,製品粒度が均一化する,過粉砕が減少する,粉砕効率が向上する,粉砕能力が向上する,砕製物単位重量当たりの動力が減少する,などがあげられる。

→ 開回路粉砕

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/9/23

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