粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

分離板型遠心脱水機,ドラバル型遠心脱水機

disk type centrifuge

 遠心沈降機の一種。ボール内に 50 ~ 150 枚の円錐台形の分離板を間隔が約 2 ㎜ 程度以下になるように積み重ねて回転し,ボール底部より分離板に設けられた給液口を通って分離板間隙にスラリーを供給する。固体粒子は液体の流れに乗り上方に進みながら遠心力の作用で円周方向に沈降し分離板に衝突し捕捉されたあと,直ちに傾斜した分離板を滑り降りて器壁付近に濃厚スラリーとして集まる。この型のものはドラバル型と呼ばれ,間欠的に器壁のノズルを開いて濃厚スラリーを排出する形式などがある。円筒型遠心沈降機と比較して,遠心効果は 1000 ~ 10000 と低いが,スラリー処理量は数倍または数十倍に及ぶ。

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/9/24

【広告】