粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

粉塵保持容量

dust holding capacity

 内部ろ過形式(内部濾過形式)のろ過集塵において,一定限度に達するまで内部に捕集されたダスト量をいう。換気用エアーフィルターユニットは,労働安全衛生規則やビル管理法に定められた粉塵による空気の汚染を防止するための集塵装置の一つで,ろ材を一定の枠に収納してダクトの適当な場所に設置する。このエアーフィルターユニット(JIS B 9908)の使用限度を,

  1. 定格流量で運転し,初期の圧力損失の 2 倍に達するまでにユニット内に保持された粉塵量か,
  2. 定格流量で粉塵の捕集率が最高値の 85 % に低下するまでにユニットが捕集した粉塵量か,
のどちらか低いほうを粉塵保持容量とし,この限度に達するまで使用したあと,新しいユニットと交換すると規定されている。


執筆者:粉体工学用語辞典
編集:松山達(創価大学)
更新日:2021/9/27

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