粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

ニューマチックアンローダー

pneumatic unloader

 船車などにばら積みされた粉粒体を荷揚げするための空気輸送装置。完全に回収するため,吸引式が採用される。港湾で使用されるものでは,管路は上昇管と水平ブームからなる逆L字型をし,ブームは水平から 80° 程度の上昇と水平旋回が可能である。先端の吸引ノズルには管内輸送濃度を調整するため二次空気取り入れ口がある。また,回収の利便性のため可撓管が先端部や曲がり部に使われる。管路はノズルに向かって先細の入れ子式になっており,輸送動力の低減を図るとともに長さの調節が可能である。分離回収は主としてフィルター式である。大型ではレール上を自走する輸送量 600 t h-1,管径 600 mm,全長 40 m 程度のものがある。セメントなどの専用船ではアンローダーを自装しており,キニヨンポンプエアースライドブロータンクなどが使用される。

→  空気輸送吸引式空気輸送装置

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/07/18

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