粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

ナノ多結晶体

nano-polycrystal

 微小な粉体が,溶融することなく焼結などにより結晶性の塊状物となったものを多結晶体という。多結晶体において,構成する結晶粒子のサイズが 1 µm より小さい場合にナノ多結晶体と呼ぶ。通常,ナノ多結晶体を構成する微結晶のサイズは 0.5 µm 以下である。
 ナノ多結晶体は三つに分類される。一つは,多結晶体を構成する微結晶がすべてナノサイズである多結晶体である。多結晶体の構成粒子が小さくなると,機械的強度が増加するなどの効果がある。また,量子効果が発現する場合もある。他の二つは,ナノサイズの超微粒子とミクロンサイズの微粒子からなる多結晶体であり,ナノサイズの超微粒子がミクロンサイズの微粒子に包含されるものとそうでないものがある。前者については,ナノ多結晶体の性質において特殊な複合効果が期待される。

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/07/17

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