粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

電磁波干渉法

electromagnetic wave interference spectroscopy

 光,X線,その他の電磁波と浮遊微粒子との干渉,すなわち散乱や回折現象により,粒子の大きさ分布を求める方法の総称である。原理的に新しいものではないが,レーザー技術やエレクトロニクス,コンピュータ技術の進歩普及により,多くの測定装置が開発され市販されている。これらを分類すると,

  1. 粒子による光の散乱光強度から粒子の体積を求める,
  2. 粒子群による電磁波の散乱,または回折強度から粒子径分布を求める,
  3. レーザ一光のような可干渉波を用いて,運動している粒子の速度をドップラー効果で測定し,粒子の運動法則に基づいて解析する,
などである。これらの方法の利点としては,瞬間的に情報が得られるために,連続計測が可能であることなどがあげられるが,欠点は,粒子の屈折率散乱角,粒子径,形状などのわずかな変化に敏感に反応することであり,そのために誤った結果を導くことがあることである。

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/07/15

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