粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

定圧ろ過係数,定圧濾過係数,ルースの定数

constant pressure coefficient

 圧力がー定の定圧ろ過では,次のようなルースの定圧ろ過式が得られる。 $$ (v+v_{\mathrm{m}})^{2} = K_{\mathrm{R}}(t+t_{\mathrm{m}}) $$  ここで,$v$ は単位ろ過面積ごとの積算ろ液量,$v_{\mathrm{m}}$ はろ材抵抗と等しい抵抗を与える仮想ケークを得るときの $v$ の値,$t$ はろ過時間,$t_{\mathrm{m}}$ は $v_{\mathrm{m}}$ を得るのに要する仮想ろ過時間である。$K_{\mathrm{R}}$ はルースの定圧ろ過係数またはルースの定数といい,次式で定義できる。 $$ K_{\mathrm{R}} = \frac{2p(1-ms)}{\mu \rho_{\mathrm{f}} s \alpha_{\mathrm{av}}} $$  ここで,$p$ はろ過圧力,$m$ はケークの湿乾質量比,$s$ はスラリー中の固体の質量分率,$\mu$ はろ液粘度,$\rho_{\mathrm{f}}$ はろ液密度,$\alpha_{\mathrm{av}}$ はケークの平均ろ過比抵抗である。定圧ろ過係数 $K_{\mathrm{R}}$ はろ過のしやすさの指標であり,その値が大きいほどろ過しやすい。

→  ルースのろ過速度式(ルースの濾過速度式)

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/06/09

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