粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

建屋集塵

dust removal from building

 工場などの建物内で粉塵の発生する装置や作業,たとえば電気炉や鋳造作業などがあって建物内部に粉塵がこもるような場合,良好な作業環境を保ち,また外部へ汚染が及ばないようにするため,当該建物の内部全体を集塵の対象とすることを建屋集塵という。汚染源の形状や発生状況,あるいは作業状態などによって,集塵装置の種類やその配置などを異にするが,

  1. 対象となる建物の直上(屋上)に直接集塵装置を設置して,立ち昇る粉塵気流(多くの場合加熱作業をともない上昇する)を直接捕集する方法と,
  2. 建物内の天井近くか要所にフードを設けてダクトによって集塵装置まで吸引する方法,
の二つに大別できる。いずれにしても大容量空間を集塵の対象とするため,処理すべきガス量は巨大となり,集塵装置が大型となって運転経費がかさむため,その設計には細心の注意が必要である。

→  フード

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/08/13

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