粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

打錠機

tableting machine

 打錠機は,単発打錠機とロータリー打錠機とに大別される。単発打錠機では,上下一組の杵が,臼内に充塡された粉体圧縮して成形する。エキセントリック型打錠機とも呼ばれる。主として,多品種少量生産用,研究用に使用される。ロータリー打錠機は大量生産用機であり,水平に回転するターンテーブルの外周に,臼が等間隔に埋め込まれており,ターンテーブルが回転する間に,粉体の充塡,圧縮,排出の一連の操作が連続的に行われる。生産能力を向上させるための多点圧縮型成形性を上げるために数回の圧縮操作を行う多段圧縮型,圧縮時の停滞時間を長くするようにした傾斜ロール型などがある。GMP(good manufacturing practice)対応の,部品をユニット化して分解,清掃,組み立てを容易にできるようにしたもの,粉塵飛散防止や,機械全体の水洗と温風乾燥を可能にしたものなどがある。

→  スラッグ打錠法

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/08/13

【広告】