粒子間，あるいは，粒子中に含まれる成分の分離・濃縮を目的とする固固分離操作。選別には次の操作がある。

1. 外観による選別：粒子の色や形態を視覚的に判別する選別法で，人手による手選が中心であった。最近，自動色彩選別や光の反射・吸収スペクトルの判定に基づいた自動選別法も開発されている。主に，数ミリ以上の固体に有効な選別法。
2. 大きさや形状による選別：ふるい分け（篩分け），サイクロンなどの流体選別，形状分離など，針状や板状物質の分離。
3. 比重差を利用した選別：重液選別，ジグ選別，薄流選別。
4. 界面化学的特性による選別：浮選。
5. 磁気的特性による選別：磁力選別。
6. 電気的特性による選別：帯電特性の差による静電選別，導電性の差による渦電流選別。