加熱して可塑化したプラスチックや，バインダーを含むセラミック粒子などを，一軸および二軸のスクリューを用いて加圧輸送しながらダイス（成形型ノズル）を通して，連続的に溶融，混錬，押出し成形する装置である。一般に固体輸送区間，可塑化区間および溶融押出し（脱泡，脱気）区間よりなる。また，スクリューの形状などは，対象物質の性状および操作の目的によって異なる。その操作においては，

1. スクリュー形状の選択とライナーとのクリアランスの調整，
2. 温度および分布の調整，
3. 原料の定量供給（流動状態と負荷変動に影響），
4. 駆動部の回転変動（電圧，負荷）,

などに注意することが大切である。単に混錬だけでなく，素材の表面改質や複合化，重縮合反応やアロイ化処理などとしても利用され，医薬，食品分野などをも含む応用範囲の広い機種である。

→　混練機