粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

水力分級機

hydraulic classifier

 粒子が上昇液流に逆行して沈降する方式の湿式重力分級装置向流分級機とも呼ばれる。分級する粒子を含む原液とは別に,上昇液流を形成するために下部から液を注入することが共通の特徴になっている。沈降速度の大きい粗粒は上昇流にさからって沈降するので,装置下部の粒子濃度が上昇して干渉沈降領域や流動層が形成される。この領域に混在する微粒子は上昇流によって次第に上方に洗い出されていく。正確な分級を実現するためには,このような干渉沈降領域や流動層に滞留する粒子量を常に一定に保つことが望ましいので,粒子滞留量の検出と余剰粗粒の排出には各種機構が採用されている。
 クラシファイングサイザー(商品名)のような単槽型(single compartment type)とジェットサイザー(商品名)のような多槽型(multi-compartment type)とがある。多層型では,供給原料を多くの産物に分けることができる。

→ 湿式重力分級装置

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2022/1/14

【広告】