粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

振動テーブル,シェーキングテーブル

shaking table

 テーブルと呼ばれる薄流選別装置。浮遊選別が困難な鉱物,石炭に対して用いられ,2 〜 0.1 mm の粗粒選別に有効である。テーブルには,ウィルフレー・テーブルやジェームズ・テーブルなどがある。傾斜した板に差動的な往復直線運動を加え,また,板上部より洗浄水を流すと,供給物中の低比重粒子は板下部に水流により同伴される。他方,高密度粒子は振動により搬送され比重選別される。板面には高さ 6 〜 13 mm のリッフルが 2 〜 2.5 mm 間隔で張ってあり,分離効果を高めている。板の振動と干渉沈降により,リッフル内に沈積した粒子は軽く大きな粒子が上層に,重く小さな粒子は下層に成層される。上層の軽粒子は水流により分離され,下層の重粒子はリッフルに沿って移動することで,効果的に分離される。

→ ウィルフレーテーブル

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2022/1/20

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