粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

散乱関数

scattering function

 粒子から散乱角 $\theta$,方位角 $\psi$ の方向に散乱される光の電場は,これらを変数とする4個の関数 $S_{1}$,$S_{2}$,$S_{3}$,$S_{4}$ を用いて以下のように表わされる。

$$ \pmatrix{E_{\mathrm{H,sca}}\cr E_{\mathrm{V,sca}}}=\pmatrix{S_{2} & S_{3} \cr S_{4} & S_{1}}\frac{e^{-kr}}{ikr}\pmatrix{E_{\mathrm{H,inc}} \cr E_{\mathrm{V,inc}}} $$
 ここで,$E$ は電場ベクトルの成分,$r$ は粒子から観測点までの距離,$i$ は虚数,$k$ は波数,添え字 $\mathrm{sca}$,$\mathrm{inc}$ はそれぞれ散乱光と照射光を,また $\mathrm{H}$, $\mathrm{V}$ はそれぞれ偏光の水平成分と垂直成分を表わす。これらの関数は散乱関数,あるいは光波の振幅であることから振幅関数と呼ばれる。等方性粒子の場合,$S_{3}=S_{4}=0$ である。散乱強度 $I_{\mathrm{sca}}$ は,照射光の偏光強度 $I_{\mathrm{H,inc}}$,$I_{\mathrm{V,inc}}$ により,
\begin{multline} I_{\mathrm{sca}}=\frac{1}{k^{2}r^{2}} \{ ( S_{2}{S_{2}}^{*} +S_{4}{S_{4}}^{*} )I_{\mathrm{H,inc}} \\[4pt] + ( S_{1}{S_{1}}^{*} +S_{3}{S_{3}}^{*} )I_{\mathrm{V,inc}} \\[9pt] + 2\,\mathrm{Re}[S_{2}{S_{3}}^{*}+S_{1}{S_{4}}^{*}]E_{\mathrm{H,sca}}E_{\mathrm{V,sca}} \} \end{multline}
 ここで,$\mathrm{Re}$ は実数部を,$*$ は共役複素数を表わす。

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/05/16

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