粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

サンドポンプ

sand pump

 名前のとおり,土砂を含んだ水に圧力を与えて送り出す機器で,原理は渦巻きポンプと同じであるが,構造的にできるだけ大きな固形物が羽根車を通れるようにするため,羽根車の入口幅を吐出口より若干狭くして羽根内にものがふさがらないようにしてあり,また,羽根数を 2 〜 4 枚くらいにして曲がりを小さくし,出口角も 40˚ 前後に大きくしたものが多い。主に,浚漂,土木工事に使われ,吸引側が高真空になりやすいので,比較的回転度は小さいほうが有利な場合が多い。なお,耐摩耗用としてゴムを内張りにすることがあるが,この場合は軟質ゴムをできるだけ厚く張るのが有効である。これと反対に耐酸用ポンプは硬質ゴムをなるべく薄く張るのがよいとされている。

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/10/14

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