装置内の粉粒体の混合は，粒子が何らかの推進力（外力）により互いにその位置を交換することにより行われる。その推進力の受け方及び力によって混合が進行する仕方（混合機構）をいう。粉粒体の混合が進行する過程は，対流混合，拡散混合およびせん断混合（剪断混合）の三つの機構からなる。実際の混合機においては，これらの混合作用は常時同時に起こっているが，混合過程の中間では，全体の均質化の進行度に従ってそれぞれの機構の特徴が現われてくる。これらの特徴は混合度と混合時間の関係，すなわち混合特性曲線で知ることができる。それゆえ，混合特性曲線を混合過程曲線と呼ぶこともある。連続式混合器における混合過程も上述の三種の組み合わせによって説明される。また，粉粒体の流通にともなう混合過程を，液体などの流体混合モデル（完全混合，押出し流れ，拡散混合）で記述する場合もある。

→　混合特性曲線，対流混合，せん断混合，剪断混合，拡散混合，混合モデル