粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

コーティング造粒

coating granulation

 粉体一次粒子を核として,ノズルから噴霧されたバインダー液が核粒子表面に接触し,他方から供給された粉体粒子と接触して二次凝集粒子を形成し,バインダー液および粉体と接触しつつ,三次凝集粒子へと次第に成長させ,適当な粒子径となったところで,仕上がり造粒物を得る方法。造粒の重要な操作因子は,噴霧液滴径,粒表面の水分状態および粉末の供給速度などである。粒子径の揃った球形顆粒が再現性よく製造できるので,得られた顆粒のうえに,さらにワックスなどをコーティングすることにより,徐放性の顆粒が得られる。また,流動化している核粒子に同質の溶液や懸濁液を噴霧し,核粒子表面に付着した噴霧液滴が乾燥して小粒子や小皮膜を形成する工程を繰り返すことで造粒物を得る方法もある。

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/10/4

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