粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

押出し造粒

extruding granulator, extrusion granulator, extrusion pelletization

 粉体原料に加液,あるいは特殊なバインダーの添加,または加熱によって適正な可塑性をもたせ,これをダイス,スクリーンなどの孔から押出して均一な形状(一般に円柱状)と大きさの造粒物(顆粒ペレッ卜)とする操作を押出し造粒という。この種の操作に用いる造粒機の代表例をあげると,スクリュー型押出機は材料をバレル内のスクリューに供給し,輸送と圧縮をともないつつスクリュー先端部で軸方向に設けてあるダイスから押出すか(前押出し),またはスクリュー先端部の円筒ダイス(横押出し)があって,これらに真空系での方式もあげられる。ロール型は主として回転する二つの円筒形ダイス間に材料を供給し,円筒形ダイスの内側に押出す機構,あるいは一つの円筒形ダイスの内側に沿って回転するロールによって押出す二通りの機種がある。ブレード型は円筒形スクリーン(ダイス)を垂直に立て,その内側に沿って回転する押出し用のパドルによって材料を押し出してソフトな円柱状顆粒をつくる。これに類するものには水平においた半円筒スクリーン上で材料をパドルで押出すオッシレーティング式がある。以上のほか,ギヤ式,シリンダー式,ラム式などがある。

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/7/1

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