粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

インピンジャー

impinger

 含塵ガスから粉塵サンプリングするための粒子捕集ビンの一種である。ガラス製で円筒形のビンの中央底面の近くに粉塵を導入するノズルを上部より挿入し,サンプリングした粉塵を高速で底面に衝突捕集させるインパクターのような慣性捕集装置である。ノズル径が 1 mm,吸引流量が 3000 cm3 min-1 のミゼットインピンジャー(midget impinger)がよく知られている。構造的に 1 µm 以下の粒子を捕集することは困難であるが,ガラスビンに水,酸や塩基性水溶液,有機溶剤を入れ,バブリングを行うため,不安定な化学物質や細菌などの生物粒子を捕集するなど特殊な目的に使用されている。ガス吸収用サンプラー(バブラ)は同様な構造をしているが,吸引流量は 10 分の 1 程度である。


ミゼットインピンジャー
ミゼットインピンジャー
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/06/04

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