粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

アレルゲン粒子

allergy dust

 アレルゲンとは,正常人には全く無害であるが,それに対して過敏な感受性を有する人(アレルギー体質者という)が吸入,摂取,接触などにより,それを細胞内にとり込むと,喘息,くしゃみ,咳,目・鼻・皮膚などの充血,かゆみ,痛み,炎症などのきわめて顕著な反応を起こさせる物質の総称である。具体的なアレルゲン粒子としては,ダニの虫体およびその排泄物,カビ,動物の毛,ソバガラ,花粉などに含まれるタンパク質があげられる。
 アレルギー反応の概略は,以下のとおりである。動物にはその体内に異物(抗原という。病原菌,寄生虫,ウイルスなどの異種のタンパク質)が侵人したとき,それと結びつく物質(抗体)ができる反応(抗原抗体反応)が起こり,細胞に対し抗原侵入の信号を出し,それを受けた細胞は,侵入した抗原を攻撃したり中和しようとする作用である。

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/5/31

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